人を動かすの1章を読んだので内容をまとめる
1章の肝は
批判も非難もしない。苦情も言わない。
ということ
1章は「盗人にも5分の理を認める」というタイトル
つまり
罪を犯した人間の、悪い点だけを見るのではなくそこに至った経緯も把握するということ
この盗人は確かに罪を犯して悪いことをした
だけど
仮に我々がその人を非難したとしても当の本人には悪いという意識が無く
むしろ非難されることで自分を正当化する理由を探す傾向があるようだ
そして
その責められたことで我々に対する恨みを持ちその後の関係は良いものにはならない
上の場合は関係のない人間に対するものだけど
自分が感情的になった時にも、人を非難するのは絶対してはいけない
自分はスッキリするけど相手に恨まれるだけで後々心配事が増える
この章の中で面白くて一生役立ちそうな文があったのでここにメモしておく。
およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するという事をよく心得ておかねばならない。
あと、アメリカのリンカーン大統領のエピソードも面白かった
彼は昔弁護士をしていた
それで結構人を非難する立場にあって、人をあざ笑った内容の手紙を書いて人の目に触れる道端に置いたり、ジャーナル紙に政治家の風刺文を投稿したりしていたらしい
その政治家が自尊心が強くて笑いものにされたことに怒ってリンカーンに決闘を申し込んだらしいw
結局決闘はお流れになったけど命の危機に瀕したリンカーンは人を非難しないと決めた
この経験が今後に活かされたみたいで
一例として南北戦争の時の話があった
南軍を壊滅に近い状態にしてあとは敵の将軍を打ちとるだけというところまで来ていた
だけど北軍のミード将軍はリンカーンの意思に反して攻めることができなかった
このことですぐ終わる戦争が終わらせられなかった
これに対してリンカーンはものすごく怒って怒りの手紙を書いたらしい
内容はその将軍を責める内容
けど送らなかった
仮に送っていてもリンカーンの気持ちがスッキリするだけで何も良いことは起きなかったはず
ここからは著者の憶測だけど
たぶん送る前にミード将軍の状況を考えたのだろうと
ミード将軍は前線で多くの死人や血を見たり、断末魔や悲鳴を聞き続けていた
もし自分がその立場ならまともな判断ができるかと
批判も非難もしない。苦情も言わない。
余談
人を動かすのすべては感覚的になんとなく分かっていることが多いと言われているけど
こうやってまとめてもらうことで意識できることが大事だと思う
2章以降も読んですぐ要点を把握できるようにまとめていく
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